【ワンだふるLIFE】家族を待ち続けて7年。幸せを掴んだ「ウアイ」の物語

ピースワンコから卒業していったワンコは、5113頭以上にのぼります(2025年7月末現在)。ワンコたちはどの子もみな家族ができると、穏やかで幸せそうな表情になり、まるで別人のように変わります。西東京ふれあい譲渡センターから卒業した「ウアイ」も幸せを手に入れたワンコの1頭です。

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「ウアイ」を家族に迎えてくださったのは、先代犬を半年前に虹の橋へ見送られたご家族さま。先代犬も先々代も保護犬だったそうで、次に迎えるワンコも保護犬を、と考えておられたそうです。成犬は家族が見つかりにくいと知り、経験のある自分たちだからこそと、推定7歳の「ウアイ」を迎えてくださいました。食が細かったけれど、今では食いしん坊に変わった「ウアイ」と里親さまのエピソードをご紹介します。

●「ウアイ」(旧名:葉色(はいろ))ちゃん
・推定誕生日:2017/12/06
・受入日:2018/02/06
・卒業日:2025/02/18
・卒業場所:西東京ふれあい譲渡センター @pwj_nishitokyo

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家族に迎えようと思ったきっかけ

先代犬がなくなってから半年ほどたって、徐々に犬のいない生活への寂しさに耐え難くなり始めたそんなとき、SNSでピースワンコさんの活動を拝見しました。

しかも、ちょうど西東京譲渡センターがオープンするタイミングだったので、犬恋しさから家族でオープンイベントに伺いました。ちょっと様子を見させていただくだけ・・・と思って伺ったのですが、帰る頃には次の子をお迎えする方向で気持ちが固まっていました

その日のうちに、里親希望であることを西東京のスタッフさんにお伝えしました。

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最初は「ウアイ」ではなく、別の子のお迎えを検討していたのですが、他にも検討されているご家族様がいると伺いました。競合するつもりはなかったので、再度センターに伺ってスタッフさんに相談したところ、我が家の条件に合いそうな子たちを紹介して頂きました。

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浜松譲渡センターにいる子たちだったので、ビデオ面会をさせて頂きました。最終的に「ウアイ」ともう1頭の子で迷ってしまい、「ならば!」と数日後に浜松譲渡センターへ直接会いに行きました。

悩みつつも実際に「ウアイ」に会ってみると、「この子だ!」と直感的に感じるものがあり、お迎えしてからのイメージが自然と浮かび運命を感じたため、その場で家族にお迎えしようと決めました。

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成犬のお迎えを考えた理由

これまで家にいた先代犬も、先々代犬も、行き場のない子を引き取って家族になった子たちなので、次にお迎えする子も保護犬で、と考えておりました。

先代犬は、お迎え当時7才の成犬だったので、大人のワンコをお迎えすることにも抵抗はありませんでした。

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保護犬は、年齢が上になればなるほど家族が見つかりにくい、と耳にしたことがあります。それならば、成犬の保護犬を迎えた経験がある我が家こそ、比較的家族の見つかりやすい若い子ではなく成犬を引き取ろう!そして、1頭でも多くのワンコが家族のぬくもりを知れたらいいな、そう考えて成犬の「ウアイ」を家族に迎えました。

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お迎えしてよかったこと

「ウアイ」は日々出来ることが増えて、新しい表情やしぐさを見せてくれるので、毎日の生活がより楽しくなりました!「ウアイ」のおかげで、家族の会話も増えた気がします。

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また、お散歩でいろんなワンちゃん達を愛でられるようになったり、ご近所の方とも「ウアイ」を通じて話す機会が多くなり、顔見知りの方が増えました。

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お迎えして大変だったこと

譲渡センターにいた頃からグルメで食が細いと伺っていて、我が家に来た当初はご飯を残していました。けれど今では、ガツガツ食べる食いしん坊になりました!

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トイレもお散歩も来たときから上手だったので、基本的な生活では、ほとんど手がかかりません。

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ただ、、、足の先だけでさえも濡れるのが嫌いなようで、お風呂のときは結構な戦いです(笑)

あの手この手といろいろと方法を試しているのですが、慣れるまでにはもう少し時間がかかりそうです。とはいえ、そうやって感情を出してくれるようになったんだなと嬉しさも感じています。

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これから保護犬を迎えようと思っている人へのメッセージ

保護犬は、今まできっといろいろな経験をしてきた子たちなので、ビビりだったり、家の中でもなかなか驚戒を解いてくれなかったりと、慣れるのに時間がかかる子もいます。
そんな姿も含め可愛いのですが、日々少しずつ心を開いてくれていることを感じる瞬間や、家族だけにしか見せない表情やしぐさを見せてくれた瞬間、心が通じ合ったと感じる瞬間は、たまらなく嬉しいです。

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ゆっくりだけど、確実に家族としての絆が強まっていく喜びは、やはり保護犬をお迎えしたからこそ味わえるものだと思います。

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我が家も譲渡活動を行う団体からワンコをお迎えするのは初めてだったので、最初は不安もありました。ですが、焦ったり、困ったりする事があっても、いつでも相談に乗ってサポートしてくださるスタッフの方々がいるのはとても心強く、ピースワンコから保護犬をお迎えして本当によかったなと感じています。

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もし、まだ保護犬をお迎えするか迷っていらっしやる方がいたら、ぜひ一度センターに足を運んで、ワンコ達とスタッフの皆さんに会いに行ってみてください!一組でも多くのワンコと里親さんに良いご縁がありますように!!

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西東京ふれあい譲渡センター スタッフからのメッセージ

浜松譲渡センターにいた期間のほうが長く、西東京にいた時間は4日間と短いものでした。
なんでこんないい子がなかなか卒業できなかったんだろうと里親様がおっしゃってくださったくらい、本当にお利口さんだった葉色。

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ただ、元々のビビりさんな部分や、浜松で過ごしていた時から食事の好みが難しく、食べたり食べなかったりすることもあったため、お家に迎えていただいた後のことをスタッフも心配していました。でもそんな心配とは裏腹に、お家ではご飯を催促するぐらい、毎日あっという間に完食するようになっえいると聞いて、まさかとびっくりしたのを覚えています。

さらにスタッフが驚いたのが、トライアルに出発して数日でお布団をかけて眠ることができるくらいリラックスできていたことでした。

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きっとご家族様が「ウアイ」を想ってくださる気持ちが伝わり、安心したのだろうなと思います。

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「ウアイ」の変化は、1月にオープンした西東京ではまだ慣れないスタッフも多い中で、これから譲渡していく子たちの『元野犬でも家庭犬になれる』可能性を強く感じた瞬間でもありました。また最近では、お座りやお手を習得したようで、ご家族の愛情が伝わって成長していることを感じています。

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ピースワンコが保護してから7年以上もご縁が見つからず、本当の家族と出逢うために頑張って過ごしてきた「ウアイ」。努力が実って、とても温かいご家族様に恵まれました。
「ウアイ」!これからの犬生、ご家族にたくさん甘えて、楽しく幸せな日々を過ごしていってね!!
里親様、「ウアイ」のこと、これからもよろしくお願いいたします!
(西東京ふれあい譲渡センター スタッフ一同)

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