【ワンだふるLIFE】怖がりでお散歩もほとんど歩けなかった「家康」。今では…!

ピースワンコから卒業していったワンコは、現在4800頭以上にのぼります(2025年2月末現在)。卒業犬はどの子もみな、保護された当時の不安そうな表情から、穏やかで幸せそうな表情に変わり、まるで別人のようです。2023年7月に福山譲渡センターから卒業した「家康」も、幸せを手に入れたワンコの一頭です。

「家康」は2022年12月13日、推定2.5ヶ月の頃に保護された男の子。子犬らしく食欲旺盛でわんぱくで元気な男の子でしたが、初めての人には緊張してしまう怖がりな性格で、抱っこされると脱糞してしまうことも…。一緒に移動してきた子犬たちが次々と卒業していくのに、なかなかお声がかからなかった「家康」。そんな彼のすべてを受け入れて家族に迎えてくださった、里親さまのエピソードをご紹介します。

●ヒソカ/改名「家康」くん
・推定誕生日 :2022/9/29
・保護された日:2022/12/13
・卒業した日 :2023/7/22
・卒業した譲渡センター:福山譲渡センター @pwj_fukuyama

家族に迎えようと思ったきっかけ

元々保護動物に深い関心を持っていた私ですが、何をすればいいのかわからず手探りの状態でした。テレビやYouTubeから情報を得るだけの日々が続いていました。しかし、先代の愛犬が亡くなったことで、何か行動を起こしたいという強い思いが芽生えました。そんな時、保護施設のホームページを調べているうちに、ピースワンコジャパンのサイトにたどり着きました。そこで施設にいる犬たちの写真を見ている中で、「家康」を見つけました。

彼に亡き愛犬の面影を感じ、幸せにしてあげたいという気持ちが湧き上がりました。気がつけば、彼を家族として迎えたいと考えるようになっていました。迎えるにはいくつか問題がありましたが、それらを一つずつ解決していくうちに、これは運命だと感じました。そして福山譲渡センターに初めて連絡を取りました。

お迎えして大変だったこと

実際には、大変だと感じることはほとんどありませんでした。ただ、私は心配性な性格で、色々なことを必要以上に心配して、自分自身を疲れさせてしまうことがありました。けれど、ハプニングは予想もしない形で起こるので、事前に心配してもあまり意味がないことに気がづきました。それでも心配性は改善されず、様々なグッズを揃えることが私の新しい趣味となっています。

お迎えして良かったこと、嬉しかったこと

迎えて良かったことは数え切れないほどあります。特に、毎日が楽しくなり、「家康」の可愛さと愛おしさで心が溢れています。

これから保護犬を迎えようと思っている方へ

「なんとかなるよ」という言葉が好きではありませんが、色々と想定して準備したおかげで、実際の困難を「こんなものか」と乗り越えることができました。特に福山譲渡センターのスタッフは親身になって相談に乗ってくれ、その支えのお陰で不安な部分を克服することができました。今は「家康」との絆を大切にしています。

福山譲渡センター スタッフからのメッセージ

2023年1月17日に福山譲渡センターへ移動してきたとき、「家康」は推定3.5ヶ月でした。彼は野生的な特徴が強い怖がりな子で、人が近づくと逃げ回り、お散歩では尻尾を巻いて歩けませんでした。常に他の犬の後ろに隠れているような、非常に怖がりな性格でした。

一緒に移動してきた子犬たちに次々と新しい家族が決まる中、「家康」にはなかなかお声がかかりませんでした。しかしある日、遠方の方からお声がかかりました。この方が現在の里親さまです。遠方から譲渡センターへお越しいただき、「家康」の怖がりな性格やお散歩の状態をご覧になっても「可愛い!」と言ってくださいました。環境が変われば、慣れるまで時間がかかるかもしれない、とお伝えしたところ、「どれだけ時間がかかっても、この子と家族になりたい」おっしゃられ、お迎えを決断してくださいました。

お迎え当初は、抱っこする度に脱糞することもあり、お散歩もほとんど歩けませんでしたが、里親さまがゆっくりと寄り添ってくださったおかげで、「家康」はお部屋で走り回ったり、おもちゃで遊んだり、撫でられたいと近づいてくるようになりました。今ではやんちゃで甘えん坊な性格へと大変身しています。

お散歩ではまだ車が苦手で、時間帯によっては怖がることもあるそうですが、お友達の犬に助けられ、徐々に長距離も楽しく歩けるようになっています。譲渡センターでは出来なかったことが、たくさん出来るようになっている「家康」。里親さまからご報告を頂くたびに、私たちも驚きと喜びを感じています。「家康」と里親さまがこれからもずっと幸せに過ごせるよう、心から祈っています。(福山譲渡センター スタッフ一同より)

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