救われた命が、夢と希望!─夢之丞物語

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ピースワンコ・ジャパンが誕生するきっかけとなったのは、「夢之丞」との出会いです。15年前、「夢之丞」は広島県の動物愛護センターの殺処分機の前に置かれたケージの中で小さく震えていました。推定生後3ヶ月の子犬でしたが、人を怖がって寄ってこないので、譲渡にも災害救助犬にも適さないといわれ、殺処分の順番を待っていました。

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人を怖がり寄ってこないので譲渡に適さないとされ、殺処分の順番を待っていた「夢之丞」は、スタッフが抱き上げた瞬間、怖くて失禁。職員さんからは、
「普通の犬になれば万々歳。仕事には向かない」
「この子はもう育てたり譲渡することが出来ないので、早いタイミングで殺処分です」
そういわれていました。

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殺処分対象の野犬の子犬が、災害救助犬となって人を助けるかもしれない。そうなれば、多くの人が殺処分の現状を知って、改善しようという想いになる──。

そんな夢と希望とともに、殺処分の順番を待っていた子犬は「夢之丞」と名付けられ、災害救助犬として育成されました。成長した「夢之丞」は災害救助犬として、国内海外合わせて17回、現場に出動して活躍しました。けれど、そこまでの道は、決して平坦なものではありませんでした。

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極度に臆病な性格だった「夢之丞」は、引き取られた後もスタッフに心を許さない日々が続き、散歩に連れ出すのも1年がかり。災害救助犬どころか飼い犬として生きていくのにも難しい状況でした。

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しかし、スタッフは決して諦めず、愛情をもって夢之丞の成長を見守り続けました。「夢之丞」は徐々に心を開き始め、気が付けばスタッフに甘えたり、ドッグランで遊べるようになり、災害救助犬の厳しい訓練をも次々とこなしていくまでに成長しました。

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野犬から災害救助犬になった「夢之丞」は、全国の「殺処分ゼロ」を目指す私たちの無謀とも取れる挑戦の原点です。これまでの「夢之丞」の物語、ぜひ動画からご覧ください。
ピースワンコTV(20分49秒)

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