
ースワンコは全国の「殺処分ゼロ」実現のために、官民一体となって命を救う活動に取り組んでいます。2025年2月、倉敷市保健所の収容状況が限界まで来て、いよいよ猶予がないという連絡を受け、引き出しに向かいました。
倉敷市保健所は、職員の皆さんの意識が非常に高く、殺処分数の削減はもとより、譲渡促進にも力を注いでおられ、毎年多くの保護犬猫を新しい家族に繋げています。ただ施設のキャパシティと職員の数に限界があり、今回の連絡を受けて、収容期間が長く、一番譲渡の可能性がない難しい犬を一頭保護することになりました。

施設で「アポロ」と名付けられた推定8歳のワンコは、昨年の夏、住宅街で身動きができなくなっているところを保護されたそうです。倉敷市保健所で飼い主を探しましたが見つからず、状況からして故意に捨てられたと思われます。フィラリア陽性で投薬治療が始まっていましたが、呼吸がゼェゼェと荒くて苦しそうでした。
保健所に収容された当時、手が付けられないほど獰猛だった「アポロ」。施設のボランティアさんを咬んでしまったことがあり、犬舎の前には「さわらないで!危険!」と書かれた赤い紙が貼られていました。

「アポロ」に里親希望のお申し出を頂いたこともありましたが、嫌なことがあると歯が出てしまうため、譲渡に繋がらなかったそうです。けれど、職員さんが毎日「アポロ」のお世話を頑張ってくださったおかげで、装着時間はかかりますがハーネスを付けられるようになり、お散歩も出来るようになりました。

収容頭数がギリギリの厳しい状況であっても、一頭一頭と真剣に向き合ってくださっている倉敷市保健所の皆さんには、感謝しかありません。

どんな咬み犬も、必ず人に馴れて家族を見つけることが出来ます。全国の「殺処分ゼロ」を目指して、行政とピースワンコが連携して命のバトンをつないている活動の様子、ぜひ動画からご覧ください。
⇒ ピースワンコTV(9分28秒)
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