犬が脱走した時の探し方と対処法!二度と逃がさないための防止対策も解説

5ef77c2bc7d35a5b02d3a66c5511b209

愛犬が突然いなくなってしまったとき、飼い主であるあなたはパニックになり、どうすればいいのか分からなくなってしまうかもしれません。「まさかうちの子が」という信じられない気持ちと、「事故に遭っていたらどうしよう」という不安で胸が押しつぶされそうになるはずです。しかし、愛犬の命を守るために最も重要なのは、飼い主が一刻も早く冷静さを取り戻し、適切な初動対応をとることです。

この記事では、愛犬が脱走してしまった際にすぐに行うべき緊急対応から、効果的な探し方、そして二度と同じ悲劇を繰り返さないための予防策について解説します。大切な家族と再会するために、まずは深呼吸をして、今できることから一つずつ行動していきましょう。

\ワンコを幸せにするために、3分でできること/
ふるさとチョイスページへのボタン画像です

【緊急】愛犬が脱走した直後にすべき3つの行動

0c19c0d3d6d3359cef2f70682b2d7a44

愛犬が脱走したことに気づいた瞬間、頭が真っ白になってしまうのは無理もありません。しかし、時間は待ってくれません。愛犬が遠くへ移動してしまう前に、行政機関への連絡や地域への情報拡散を行う必要があります。ここでは、脱走直後に必ず行うべき3つの重要なアクションについて説明します。

警察・保健所・愛護センターへの連絡と届出

脱走が発覚したら、まずは最寄りの警察署と保健所、そして動物愛護センターへの連絡を最優先で行ってください。保護された迷子犬は、これらの機関のいずれかに収容される可能性が非常に高いためです。連絡をする際は、電話口で「いつ、どこで脱走したか」「犬種、毛色、性別」「首輪の色や特徴」「マイクロチップの有無」などを具体的に伝えます。

連絡先役割と確認事項
警察署(最寄りの交番)迷子犬は「遺失物」として扱われる。遺失物届を出し、保護情報がないか確認すること。
保健所・動物愛護センター狂犬病予防法に基づき、捕獲された犬が収容される。管轄地域だけでなく近隣の自治体にも連絡してみること。
動物病院交通事故などで怪我をして保護され、搬送されている可能性がある。近隣の病院にも一報を入れること。

犬の移動距離は想像以上に長く、市町村の境界を越えてしまうことも珍しくありません。自宅がある自治体だけでなく、隣接する自治体の保健所や警察署にも連絡を入れておくことを推奨します。また、連絡は一度きりで終わらせず、数日おきに状況確認の電話を入れることで、情報の見落としを防げます。

近隣への聞き込みと協力依頼の方法

行政への連絡と並行して、自宅周辺やいつもの散歩コースを中心に聞き込みを行いましょう。脱走直後であれば、まだ近くに潜んでいる可能性があります。近所の方やすれ違う人に写真などを見せながら「この犬を見かけませんでしたか?」と聞いてみましょう。特に、犬の散歩をしている人や、新聞配達、宅配便のドライバーなどは、地域の様子をよく見ているため有力な情報源となり得ます。丁寧にお願いをして、もし見かけたら連絡をもらえるよう連絡先を渡しておくと良いでしょう。近隣の方々の協力が得られれば、捜索の目は一気に増え、発見の確率が高まります。

SNSや迷子掲示板での情報拡散

3fb3195243add1ebcfa939f30ad4d269

現代の捜索において、インターネット上の情報拡散は非常に強力なツールとなります。X(旧Twitter)やInstagram、FacebookなどのSNSを活用し、迷子犬の情報を発信しましょう。投稿には「#迷子犬」「#地域名」「#犬種」などのハッシュタグを付け、愛犬の写真とともに特徴や失踪場所を明記します。また、インターネット上には「迷子犬掲示板」という専門サイトも複数存在します。サイトに登録することで、保護活動に関心のある人々からの情報を得やすくなります。ただし、SNSで個人情報を公開する際は注意が必要です。自宅の住所を詳細に載せすぎず、連絡先はDM(ダイレクトメッセージ)を活用するなど、プライバシーにも配慮しながら情報を集めてください。

愛犬が見つからない時は?効果的な探し方と捜索のコツ

b07cb8e208e3667fdebfa14decac2303

初動対応をしてもすぐに見つからない場合、長期戦を覚悟して捜索範囲を広げたり、方法を変えたりする必要があります。やみくもに探し回るのではなく、犬の行動習性を理解し、効率的に情報を集めることが大切です。ここでは、時間が経過してしまった場合の探し方について解説します。

犬の習性を利用して捜索範囲を絞り込む

6e67e543c15f225354f5f59188a69ccd

犬が脱走した際、その性格や脱走理由によって逃げる方向や潜伏場所がある程度予測できます。例えば、雷などの大きな音に驚いてパニックになった場合は、物陰や縁の下、車の下など、狭くて暗い場所に隠れていることが多いです。一方で、好奇心で飛び出した場合は、興味の対象を追って直線的に遠くまで移動している可能性があります。

犬の性格・状況探し方のポイント
臆病・パニック状態自宅近くの狭い隙間や静かな場所に隠れている可能性が高い。大きな声で呼ばず、優しく探すこと。
好奇心旺盛・未去勢匂いや他の犬を追って広範囲に移動する。風下に向かって移動する習性があるため、風上から探すこと。
高齢・病気移動距離は短いが、溝に落ちて動けなくなっていることもある。側溝や草むらを重点的に確認すること。

犬は自分の家の匂いや飼い主の匂いを辿って戻ろうとすることもあります。玄関先に愛犬が使っていたベッドや、飼い主の匂いがついた衣類を置いておくことで、匂いを頼りに帰ってくる確率を高められます。

目撃情報を集めるチラシを作成し配布する

インターネットを使わない層からの情報を得るために、紙のチラシは依然として有効です。チラシには、愛犬の全身がわかる鮮明な写真を大きく載せ、「迷子犬を探しています」という大きな見出しを付けましょう。特徴(毛色、首輪の色、大きさなど)、脱走日時、場所、そして連絡先を分かりやすく記載します。作成したチラシは、近隣の動物病院、ペットショップ、トリミングサロン、スーパーマーケット、コンビニエンスストアなどに掲示をお願いしましょう。電柱への貼り付けは法律や条例で禁止されている場合が多いため、自治体のルールを確認するか、民家の塀や店舗の壁など許可を得られる場所に貼らせてもらうことが大切です。公園や散歩コースで手渡しするのも効果的です。

発見した時の捕まえ方と接し方の注意点

幸運にも愛犬を発見した際、嬉しさのあまり大声で名前を呼んで駆け寄りたくなりますが、それは禁物です。脱走中の犬は極度の興奮状態や恐怖状態にあり、たとえ飼い主であっても「追われると逃げる」という本能が働いてしまいます。見つけた時は、まずその場で立ち止まり、低い姿勢をとって相手を落ち着かせましょう。目を合わせすぎず、優しく穏やかな声で名前を呼びます。もしおやつを持っていれば、それを見せたり匂いを嗅がせたりして、犬の方から近づいてくるのを待ちます。決して無理に追いかけたり、大声を出して驚かせたりしないように注意してください。愛犬が近づいてきたら、ゆっくりと首輪やリードを確保し、優しく抱きしめて安心させてあげましょう。

なぜ愛犬は逃げ出す?脱走の理由と心理とは

b65a9a660cbd66fce4b729587368b231

無事に愛犬が見つかった後、あるいは今後の対策を考える上で、「なぜ逃げ出したのか」という理由を知ることは非常に重要です。犬が脱走するには必ず理由があり、その心理を理解することで適切な予防策が見えてきます。

雷や花火などの突発的な音によるパニック

2b3f7637d8e0c6ea809457565bdaa77e

犬の聴覚は人間の数倍も鋭いため、雷鳴や花火、工事の音などの大きな音に対して強い恐怖を感じることがあります。恐怖でパニック状態になると、普段は大人しい犬でも信じられない力でリードを引きちぎったり、高い塀を飛び越えたりして、その場から逃げ出そうとします。犬自身も無我夢中で走っているため、帰り道が分からなくなってしまうケースが多いのが特徴です。台風の季節や花火大会の日などは、特に注意が必要であり、屋内であっても窓やドアの施錠を徹底し、落ち着ける場所を用意してあげる必要があります。

発情期における本能的な衝動

去勢・避妊手術をしていない犬の場合、発情期の本能的な衝動が脱走の大きな原因となります。特にオス犬は、数キロメートル先にいる発情中のメス犬の匂いを嗅ぎつけることができると言われており、匂いを追って脱走を試みることがあります。本能による衝動は、しつけだけでコントロールすることが非常に困難です。脱走を繰り返すリスクが高いだけでなく、望まない妊娠や、他の犬とのトラブルに発展する可能性もあるため、繁殖の予定がない場合は去勢・避妊手術を検討することが強く推奨されます。

運動不足や好奇心

犬種によっては非常に多くの運動量を必要としますが、散歩が不足していたり、留守番ばかりで退屈していたりすると、ストレス発散や好奇心を満たすために外へ出ようとします。特に猟犬や牧羊犬のルーツを持つ犬種は、動くものを追いかけたいという欲求が強く、猫や鳥を見かけて突発的に追いかけてしまうことがあります。また、庭のフェンスが低い、穴掘りが得意で塀の下を掘ってしまう、玄関のドアノブを自分で開けられるなど、環境面の不備も脱走を招く要因です。「うちは大丈夫」と思っていても、犬は意外な学習能力や身体能力を発揮して、わずかな隙間から外の世界へと飛び出してしまうのです。

もう二度と悲劇を生まないための脱走防止対策

e41f9c7059785edfb0f518c162279cb5

愛犬が無事に戻ってきたら、あるいは脱走の危険性を感じたら、すぐにでも対策を講じましょう。脱走対策は「物理的な環境整備」と「万が一への備え」の両輪で行うのがおすすめです。ここでは、今日からできる具体的な防止対策を紹介します。

【関連記事】保護犬との生活で気をつけてほしいこと🐶〜家族に迎え入れた保護犬の安全のために、脱走に気を付けましょう!~ – ピースワンコ・ジャパン

ゲートやフェンスによる物理的な環境整備

最も確実な対策は、物理的に犬が外に出られない環境を作ることです。玄関には二重扉や脱走防止ゲートを設置し、ドアが開いた瞬間の飛び出しを防ぎます。特に来客時や宅配便の受け取り時は注意が散漫になりがちなので、ゲートの存在は大きな安心材料となります。庭で遊ばせる場合は、フェンスの高さを十分に確保し、老朽化して穴が開いていないか定期的に点検しましょう。地面を掘って逃げる可能性がある場合は、フェンスの下にブロックを埋め込むなどの対策も有効です。室内においても、網戸は犬が引っ掻くと簡単に破れてしまうため、ペット用の丈夫な網戸に張り替えるか、窓の手前に柵を設置することをおすすめします。

首輪・リード・ハーネスの点検と見直し

散歩中の脱走を防ぐためには、使用している道具の点検が欠かせません。首輪やリード、ハーネスは消耗品であり、長期間使用していると金具が摩耗したり、布地が劣化したりして、ふとした拍子に切れてしまうことがあります。

アイテムチェックポイント
首輪指が1〜2本入る程度のきつさに調整されているか。バックルや留め具に亀裂はないか。
リードナスカン(金具)のバネが弱くなっていないか。紐部分にほつれや噛み跡がないか。
ハーネス体のサイズに合っているか。(緩すぎると後ずさりした時に抜けてしまう)

特に脱走癖のある犬や臆病な犬の場合は、「ダブルリード(首輪とハーネスの両方にリードをつける)」にすることで、万が一どちらかが外れても脱走を防げます。命綱となる道具にはこだわり、定期的に新品に交換する習慣をつけましょう。

迷子札とマイクロチップの装着・登録確認

89de9ea44a9ab949c1f4b11b2bb8d926

どんなに対策をしていても、災害時など予期せぬ事態で離れ離れになってしまう可能性はゼロではありません。その時のために、愛犬の身元を証明できるものを常に装着しておくことが重要です。首輪には必ず迷子札を付け、飼い主の連絡先と名前を明記しておきましょう。また、現在はマイクロチップの装着と登録が義務化されています(※新規に犬を迎える場合など)。マイクロチップは首輪が外れてしまっても体内に残るため、最後の頼みの綱となります。ただし、住所や電話番号が変わった際に登録情報の変更を忘れていると、連絡がつかなくなってしまいます。環境省のデータベースなどで、登録情報が最新のものになっているか、今一度確認しておきましょう。

参考:環境省_犬と猫のマイクロチップ情報登録について [動物の愛護と適切な管理]

参考:犬と猫のマイクロチップ情報登録 | 環境省

呼び戻しや「待て」などのしつけの徹底

ハード面の対策と合わせて、ソフト面である「しつけ」も重要です。特に「おいで(呼び戻し)」と「待て」のコマンドは、愛犬の命を守るために不可欠なスキルです。散歩中にリードが手から離れてしまっても、呼び戻しができればすぐに手元に戻せます。玄関や門扉が開いた時に飛び出さないよう、ドアの前では必ず「待て」をさせる習慣をつけることも効果的です。しつけは一朝一夕には身につきませんが、日々のコミュニケーションの中で根気強くトレーニングを行うことで、いざという時の制御が可能になり、愛犬との信頼関係も深まります。

【関連記事】保護犬のしつけは難しい?保護犬のしつけ方と注意点など紹介 – ピースワンコ・ジャパン

まとめ

愛犬の脱走は、飼い主にとって心臓が止まるほど恐ろしい出来事ですが、冷静な対処が再会の鍵を握ります。

・脱走したら、まずは警察・保健所・動物愛護センターへ連絡する
・近隣への聞き込みやSNSでの拡散を通じ、多くの人の目を借りて捜索する
・脱走の原因は雷などのパニック、発情期の本能、好奇心など様々だが、飼い主で対策できる
・事前のゲートの設置やリードの点検、マイクロチップの登録確認が推奨される

「あの時もっと気をつけていれば」と後悔する前に、今日から行動を起こしましょう。万全の対策と深い愛情で愛犬を守り抜くことこそが、飼い主である私たちにできる最大の責任です。この記事が、あなたと大切な愛犬の平穏な暮らしの一助となることを願っています。

殺処分ゼロの未来へ、一歩ずつ。一頭でも多くの命を幸せにするために、実質2000円のご負担で応援できる「ふるさと納税」からのご支援、よろしくお願いします。

\「ふるさと納税」からのご支援はこちら/
ふるさとチョイスページへのボタン画像です

いいなと思ったらシェア

おすすめ記事

  • 保護犬を家族に迎える文化を。官民一体で「殺処分ゼロ」へ!

    ピースワンコは広島県の要請のもと、往復4時間かけて定期的に動物愛護センターへ通い、殺処分対象の犬たちを引き出しています。愛護センターは飼育放棄犬や野犬で溢れかえっており、私たちは怖がりな野犬や咬傷犬など、愛護センターでの […]
  • 終(つい)の住処になるー終生預かりボランティア制度ー

    預かるという選択 ピースワンコに在籍する、約2000頭の保護犬(2025年10月末現在)。 その中には、シニアや持病のあるワンコも含まれている。 人に慣れ、体調管理をしてもらいながら、穏やかに暮らす犬たち。 そういった子 […]
  • 【遺贈寄付】故人の想いが込められた浜松譲渡センター

    ひとりからみんなで イギリスの音楽家のジョン・レノンは 「ひとりで見る夢はただの夢、みんなで見る夢は現実になる」という言葉を残した。 今回は、まさに彼の名言を体現したような話を綴りたい。 ピースワンコ・ジャパンは、全国で […]
  • 保護犬を迎えて 片桐家の「ちゃこ」と「はな」

    スイートホーム 芸人、俳優、造形作家と、多彩に活躍する片桐仁さん。2頭の保護犬と共に暮らす愛犬家としての一面も、そんな片桐さんのもう一つの顔だ。保護犬を我が家に迎えること。自分たちが、その子にとっての帰る場所になること。 […]
  • 手のひらと肉球をつなぐもの

    春雷と愛犬   春雷、という言葉がある。 春の到来を伝える雷ともいわれ、 雷鳴に驚き、冬眠していた地中の虫たちが目ざめるという理由で「虫出しの雷」という呼び名もあるそうだ。 なにかがはじまるような雰囲気で、嫌い […]
  • 殺処分ゼロの哲学

    ドリームボックス 「1日に約7頭、年間2400頭以上の罪のない犬が処分されています」(2022年度/環境省)この日本では、いまだに驚くべき数の犬たちが殺処分されている。ぼくは愛護センターの端にある、「ドリームボックス」と […]

Supportご支援の方法

「里親になるのは難しい...」 という方にも、様々なご支援をいただいており、
「殺処分ゼロ」を実現するためにはあなたのご支援が必要です。
寄付、ふるさと納税を使ったご支援、ボランティア、物品寄贈など、あなたにあった方法でご検討ください。