咬み犬も野犬も病気の子も。どの子も幸せな第2の犬生へ

ピースワンコは広島県からの要請を受けて、いまも定期的に行政施設から殺処分対象のワンコを保護しています。野犬、老犬、捨て犬、病気や怪我を抱えている子。咬み犬と呼ばれている気性難の子など、譲渡が難しいといわれているワンコを優先的に保護しています。

2025年1月28日に保護に向かった行政施設には、野犬のほかに「咬み犬」といわれて捨てられたワンコや、ヘルニアを発症している子犬たちが、私たちを待っていました。

「飼い主を咬み、愛護センターでも暴れて檻を破壊し、脱走歴がある犬がいる。愛護センターで対応できないので助けてほしい」と連絡を貰っていた大柄なワンコもいました。脱走しないように、柵の取っ手の上下に鎖が厳重にまかれていましたが、扉の下には引きちぎられた鎖が…。

ピースワンコのプロジェクトリーダー 安倍誠は、オヤツでワンコの気を惹きながら、慎重に扉を開けて中に入りました。「咬み犬」といわれていた子は、オヤツが欲しくて自分からオスワリをしました。

「頭がいい!何で咬んだんだろう。どこにスイッチがあるか分からないから、初めは気をつけながら慎重に注意しなければならないけれど、咬んだのには理由があります。ちゃんとそこを考えて、馴らしていけば大丈夫。想いは伝わるので。この子も譲渡できると思います」
「よしよし。大丈夫だよ。可愛いよ。デカいけど可愛い!」

安倍は、ワンコに優しく声をかけながら語りました。

もう一頭、ケージに入れようとした職員を、歯を剥きだして威嚇している白い野犬の子がいました。唸りながらも、体を壁に付けて身を縮めながら怖がっています。「空気感と距離感が必要なんだよね。大丈夫だよ。よしよし」安倍が優しく声をかけながら誘導すると、おとなしくケージに入ってくれました。

「咬み犬」といわれる気性難のワンコも病気の子も、どの子もみんな、譲渡に繋げられるように愛情込めて大切にお世話をしていきます。ワンコたちの様子、ぜひ動画からご覧ください。

ピースワンコTV(11分25秒)

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