絶望から希望へ。「アビゲイル」の奇跡

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元野犬の保護犬を家族に迎えたら、お家ではどんな風になるの?と思う方も多いのではないでしょうか。

そんな皆さまに実際の様子をお伝えし、愛情と時間をかければ、どんな怖がりな子でも人に懐くことを動画を通して知っていただきたいと思い、元野犬「アビゲイル」とスタッフ・石橋の密着動画を撮り始め、これまで6回公開してきました。

初めて石橋の家に来た日は、ごはんも食べることが出来なかった「アビゲイル」。そんな「アビゲイル」に寄り添いながら、石橋は2年以上もトレーニングを重ねていきました。密着動画シリーズも7回目となり、とうとう最終回を迎えました!

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「アビゲイル」は、2019年11月26日に広島県内の動物愛護センターからピースワンコにやってきました。当時推定3歳くらいの元野犬の男の子で、右眼に疾患があり、とても怖がりな性格。全く人に馴れなかったため、ご縁が繋がらず、ずっとピースワンコで暮らしていました。

人に馴れてもらうために、愛玩動物看護師の資格があるスタッフ・石橋の家で、お泊りトレーニングが始まりました。「アビゲイル」は、石橋と長時間一緒に過ごすにつれて少しずつ出来ることが増えていき、石橋に心を許してくれるようになりました。そんな二人に、2024年8月、転機が訪れます。

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石橋が退職することになり、「アビゲイル」を家族に迎える決断をしたのです。
2024年8月31日、推定8歳10ヶ月の「アビゲイル」は「アビ」くんという新しい名前になって、石橋の元へ卒業していきました。

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愛玩動物看護師の石橋は、オレンジ犬舎で最高齢19歳の子や足腰が不自由な子、予後が良くない病気を抱えている子、新しい飼い主が見つからないような子たちを、たくさんお世話してきました。自分で動きたくても思うように動けないワンコが多いオレンジ犬舎で、この子たちが少しでも「幸せ」と思える瞬間を作ってあげたい、そう思いながら働いていたそうです。

石橋がお泊りトレーニングをしていた「アビゲイル」も、眼疾患があるのでオレンジ犬舎で暮らしていました。石橋は、自分で動くことが出来ないワンコたちをお世話しながら、「アビゲイル」が元気なうちに色んな所へ連れて行って一緒に遊んだり色んな楽しい経験をさせて、幸せな思い出を作ってあげたい。そう思うようになり、退職を機に家族に迎えることを決断しました、と語ってくれました。

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卒業後、「アビゲイル」は石橋と一緒に九州へ旅行に行ったり、色んな初めての公園に行ったり、毎日たくさん楽しい思い出をつくっています。「アビゲイル」と石橋の密着企画・最終回の動画、ぜひご覧ください。
ピースワンコTV(6分52秒)

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