保護はゴールではなく始まり。広島が示す未来

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全国の行政施設で殺処分対象になっている犬たちの9割は、野犬です。野犬は警戒心が強く、人を咬む、人に馴れない等と言われていますが、そんなことはありません。人に唸ったり怯えたりするのは、人と暮らしたことがなく、人の優しさを知らないだけ。愛情を込めて時間をかけて優しくお世話をすれば、どの子も必ず人に懐いてくれます。

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ヒトと暮らしたことがない野犬の子、ずっと唸っている元飼い犬だった子、片目が真っ白で失明している可能性が高い子、抱っこしただけで心雑音が分かるほど重篤な心臓病を抱えている子。さまざまな子たちが私たちを待っていました。

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広島県は2016年4月から殺処分機の稼働を止め続けています。ピースワンコは殺処分予定となっている野犬を含めた、たくさんのワンコを保護し、これまで5300頭以上のワンコを家族の一員として譲渡してきました。

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現在、広島では山間部などで暮らしている野犬の頭数が減り、行政施設に収容される数も年々減少しています。全国で「殺処分ゼロ」を実現するために、ピースワンコの取り組みをより多くの自治体へ広げていきたいと考えています。

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引き出しの日、行政施設から神石高原シェルターに連れ帰るためにケージに入れようとすると、初めて見るケージが怖くて必死に抵抗したり、恐怖のあまり失禁してしまうワンコがいます。けれど、ワンコの心に寄り添いながら、優しく声をかけて少しずつ促していくと、どの子もケージに入ってくれます。

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ワンコの保護はゴールではなく、始まりです。大切なのはこの先の時間。先ずは検疫犬舎で一頭一頭検査や医療処置を行い、ワンコたちが安心して幸せな第2の犬生を過ごせるように、たくさんの愛情を注いでお世話を続けます。私たちの活動の様子と私たちの想い、ぜひ動画からもご覧ください。

ピースワンコTV(8分41秒)

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※ピースワンコは、皆さまからのご寄付だけで活動しています。一頭一頭に寄り添ったお世話ができるのも、皆さまのご支援のお陰です。ワンコの命を守る活動を続けていくために、ご支援をよろしくお願いいたします。

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