生後3カ月で捨てられた子犬が掴んだ未来

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私たちは広島県からの要請を受けて、県内の動物愛護センターから殺処分予定の犬たちを定期的に引き出しています。2024年1月の寒い日、溝に落ちていたところを拾われて行政施設に保護された、赤い首輪をつけた柴犬の子犬を引き出しました。

年齢は推定3ヵ月。両後ろ肢に膝蓋骨脱臼(パテラ)グレード4超という重度の疾患を抱えており、それが原因で捨てられたようです。子犬は「日向(ひゅうが)」と名付けられ、1年半におよぶ闘病生活が始まりました。

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スタッフは「日向」の後ろ脚の筋肉が固まらないように、「IZ運動」という屈伸運動のリハビリを毎日続けながらケアしました。「日向」は多くの方に支えられながら数えきれないほど通院し、4回も大手術に挑みました。そして2024年11月、すべての手術を終えた日向は、元気いっぱい走り回れるまでに回復しました。

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もし皆さまからのご支援がなかったら、「日向」の足は伸びきったまま曲げられず、歩くことも走ることもできず、車椅子が必要になっていたかもしれません。
生後3カ月で捨てられた「日向」がここまで元気になれたのは、皆さまのお陰です。本当にありがとうございます。

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闘病を終えた「日向」には、すぐにうれしい転機が訪れました。

里親募集を開始したところ、「日向」を保護した当初からずっと気にかけてくださっていたご家族が、里親にお申し出くださったのです。

里親様ご家族の奥様は、小さい頃から現在までずっと保護犬と暮らしてこられたそうです。虹の橋を渡った先代犬は「マック」さん、恐がりな先住犬は「月見」さん。そして家族に加わった「日向」は、チキンタツタにちなんで「タツタ」という名前を付けてもらいました。

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真冬の寒さの中、足の疾患が原因で捨てられていた「日向」。誰にも見つけてもらえなければ凍死していたかもしれません。そして、皆さまのご支援がなければ、車椅子生活になっていたかもしれません。多くの方に支えていただいたお陰で、「日向」は大型犬と一緒に走りまわれるほど回復し、元気に成長して幸せな未来をつかむことができました。「日向」改め「タツタ」の様子、ぜひ動画からご覧ください。

ピースワンコTV(9分23秒)

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